リビングで好きな芸人さんが出てるバラエティ番組を
げらげら笑いながら見てたら、突然携帯から着信音が流れた。

あややの桃色片思いの着うたである。
基本的に個別に着信音を設定するのはめんどくさくてしていないのだが、
この人だけは向こうサイドから直々にこの曲にしろと強く指定されたので仕方なく設定している。
しかしこの曲もう古くないか。
テレビの音量を小さくしてから、通話ボタンを押す。



「もしもし。」

「あ!ちゃん?久しぶりぃ〜。元気してた?」

「ん、小春ちゃんや。聞こえてるからもうちょいトーンダウン。」

「あらいややわ、ごめんなさい!あーあー、こんくらいでええ?」

「おっけ、大丈夫。久しぶりだね小春ちゃん。」



小春ちゃんは私の従兄弟である。
小学校に上がるまでは大阪に住んでいた私は、よく近所にいた従兄弟の小春ちゃんと遊んだ。
まだ小春ちゃんは大阪にいて、今は強いと有名なテニス部に入っていて毎日忙しいらしい。



「ほんまにねぇ。最近は部活にお笑い三昧で忙しかったから連絡もできんくて。」

「あはは、大変だね。そういや小春ちゃんもテニス部だったっけ。」

「そうやで〜。そういうちゃんの学校もテニス部の強豪やんか?大会が楽しみ!」

「小春ちゃんの場合違う意味でも楽しみなんじゃ……。」

「うふふ、どうかしらねー。」



小春ちゃんは怪しげに笑った。
正直小春ちゃんは一体どっちの気があるのかわからない。
ただ一つだけ言えることは可愛いものならドンと来い!っていうことだ。



「あ、そうそう。本題なんやけどね、GWってなんか予定ある?」

「GW?特に予定はないけど。」

「じゃあこっちに遊びに来えへん?久しぶりにちゃんと会いたいわ〜!」

「大阪かー。久しく行ってないしなぁ。…うん、わかった。行くよそっち。」

「ほんまに!?嬉しいわー!そや、どっか行きたいとこある?」

「うーん、あ。あそこ、USJ行きたい。」

「オッケー!じゃあまた詳細決まったら連絡入れるわ〜。」

「うん。楽しみにしてる。」

「ふふ、アタシも。ほな、またなー。」

「バイバイー。」



ぷつ、と電話を切ると、お母さんが台所から出てきた。



「電話、小春ちゃんから?」

「うん。GW遊びに来ないかって。久しぶりだし、行ってくる。」

「あらそう。よかったわねー。姉さんにもよろしく行っておいてね。」

「わかったー。」



小春ちゃんのお母さんは私のお母さんのお姉さんである。
お母さんは元々大阪の人だが、お父さんの仕事の都合でこちらに引っ越してきた。
大阪にいた期間は短いけど、小春ちゃんとは仲良かったから別れる時すごく悲しかったのを覚えている。
最後に会ったのは中1くらいの時かなぁ。
久しぶりに会うの楽しみ。GWが待ち遠しくなった。








約束する。








11.1.30