その後、小春ちゃん家に泊まり、久しぶりに会う金色家の人達と談笑したり、おいしいご飯を頂いたりした。
次の日には大阪の街で色々と遊び歩いた。
久しぶりにお笑いライブも見た。丁度好きな芸人さんが出てる枠があってテンションが無駄にあがりました。
(生はやっぱり面白かった)
そうしてあっという間に2泊3日は過ぎて行き、楽しかったGWもあっさりと閉幕してしまった。
帰る時小春ちゃんはまた連絡するからしてな!と念押しし、またこちらに遊びに来ると約束した。
いやはや本当に楽しかったなぁ。
(噂の小春ちゃんの仲間とも知り合えたし)
休みも明け、少ししか間を空けてないけど、何故か学校が久しぶりに感じる。
教室に入ると怠そうに欠伸をするちよちゃんの前の席に座った。
「おはよう、ちよちゃん。」
「……おはよ。」
「何かすごいいつも以上に気だるげだね。」
「連休明けの学校ほど怠いもんはないよ。」
「確かに。私も眠い。」
「で、どうだった?大阪。」
「楽しかったよー。ああ、そうだお土産お土産。」
鞄から包みを取り出してちよちゃんに手渡した。
がさがさと音を立てて袋を開けている。
「たこ焼きキューピー……。」
「かわいいでしょ?ご当地ものなんだって。」
「見事に衣に包まれてるな。」
「衣言うな。何かリアルだろ。」
「ま、ありがとね。」
ちよちゃんは袋にキューピーストラップを戻して、更にん、と手を私に突き出してきた。
「何だいちよちゃんその手は。」
「まさかお土産に食べ物系が無いとは言わさんぜ。出しな。」
「うわ、態度悪っ!カツアゲじゃんそれ!そう言うと思って買ってあるけどさ。」
「流石。早く早く。」
「うっさいわ。この食いしんぼさんめ。ちょい待ちなんせ。」
再び鞄から食べ物系のお土産を取り出して机にずらりと広げた。
「おー、何か無駄に多くない?」
「色々あってつい……。」
いっぱい種類がある中、どれも目移りして結局たくさん買ってしまった。
お土産屋さん恐ろしい……。
「無難にじゃがりこのたこ焼き味から貰おうか。」
「えー。ちょっと変わったやつとか試そうよ。このたこ焼き羊羹とか。」
「絶対いらねぇ。」
ちよちゃんは無視してじゃがりこの封を開けて食べはじめた。
ちっ、せっかくネタとして買ってきたのに。
(自分では食べたくないが)
もっと冒険しようぜ若いんだからさ。
と悟ったような表情で言ったらちよちゃんにうざいと言われた。
「おっ!何かお菓子食ってんじゃん!俺にもくれよぃ。」
「……丸井君は食べ物あったら必ず寄ってくるな。犬か。」
「犬というより豚じゃな。」
「んだと仁王コラ!」
お菓子を広げてたら案の定丸井君がやってきた。
丸井君は食べ物があると反応するセンサー的な何かがついてるに違いない。
先程も何か食べていたのか制服にお菓子のカスが零れている。
「丸井君や、制服にお菓子のカスがついてるよ。」
「ん?ああ、本当だ。」
「ブンちゃんだらしなー。」
「うっせ!」
「所で佐久田は何を食っとるん?」
「がGWに大阪行ったからそのお土産。じゃがりこのたこ焼き味。」
「へー。大阪行ったのか。」
「うん。従兄弟が大阪にいてね。」
「いいねぇ。俺らは部活三昧だったよな。」
「ああ…。」
テニス部はGW中もハードだったらしい。
疲れてるようにも見えたがどこかその表情は楽しげだ。
「ほれ、丸井君と仁王君もお菓子食べて。」
「お!いいのか!」
「いいって言わなくても食べるでしょう。
でもま、たくさんあるしどんどん食いねえ。」
「じゃあ遠慮なく。」
片っ端から封を開けて食べる丸井君を横に、
仁王君はお菓子のパッケージを眺めたり時折私に大阪の話題をふってきたりした。
ちよちゃんと丸井君はこれはうまいだのこれはあんまりだなと1つ1つに評価していっている。
(本当失礼だな君達は)
「あ、そうだ。これもさ食べてみてよ。」
「何だ?…げっ、たこ焼き羊羹!?」
「名前からしてまずいことが分かるな。」
「ネタとしてせっかく買ってきたんだから食べてほしくて。
というか丸井君ならきっと美味しく頂いてくれるだろうと。」
「いやいや俺もちゃんと選ぶからな。」
「大丈夫じゃ。ブンちゃんなら何でも食いよるよ。」
「無責任なこと言うなよ!」
ごちゃごちゃもめつつも結局は食べてくれることに。
丸井君がやたらとお前らも食えとごねるので仕方なく皆で仲良く食べた。
ぱくり。
「……。」
「………うわあ。」
「…期待を裏切らないミスマッチ具合だな。」
「そのまんまソース味の羊羹って感じね。」
「ちよちゃん何で意外と平気そうなの…?
うわあ、青海苔までちゃんと入ってる。」
「まあ総じて言えることは……」
『……微妙だな。』
お土産お披露目会。
たこ焼き羊羹は実際にあります。
11.2.4