無事に体育祭も大盛況の中終了し、今は立て続けに文化祭でのクラスの出し物を決めている。

学級委員長の山中君が司会をし(あまりやる気がない)、佐藤さんが黒板で書記をしている。
挙げられた案はどれもありきたりなものばかりで正直つまらない。

意見はぐだぐだと平行線を辿っていて
これ決まるのかと危惧していたところ一人の男子、脇屋君が手を挙げた。



「はい、委員長。」

「何だ脇屋。」

「俺はコスプレ喫茶がいいと思います。」

「はあ、コスプレ喫茶?」



その発言にクラスがざわついた。
コスプレ喫茶だって?何でまたそんな。



「まあ聞いてよ。名前の通り店員がコスプレしてる喫茶店なんだけどさ。
 ご存知だと思うが我がクラスは美男美女が揃った大変おいしいクラスである。」

「まあそうだな。」

「なにせテニス部の紅白イケメンにサッカー部のエース水谷、
 野球部の爽やか担当桶川、才色兼備学園のアイドル花宮さんと、
 恵まれたこの環境を生かさないでおくべきか!ああ生かさざるを得ないといっても過言ではない!」

「誰が紅白だよぃ。」

「爽やか担当って何だよ。」

「ふむ、それは確かに一理あるな。」



脇屋君が熱く語る理由に私も内心頷いた。
このクラスに限らず立海は何故か美男美女が多いのだが、今年は私のクラスにそれが多いのである。
今挙げられた人物は立海では有名な人達だ。
脇屋君は丸井君達数名にヤジられながらも、煩い事実だろ!と反論していた。



「そこでそんな彼ら含む皆様にコスプレして頂いて
 喫茶店を開けば男女共にすごい集客率になると思うのです。」

「成る程なー。面白いかも。だが、その衣装はどうすんだ?」

「レンタルもあるし、それにうちのクラスには……」

「はいはーい。私コスプレ衣装なら結構持ってるよ。」

「私もー。」



数人の女子と男子が手を挙げた。
周りからおー、とかなんとか声が上がる。
そういや今手を挙げた子はレイヤーだったな。写メ見せてもらったこともあるし。
(小道具とかもすごい凝ってた気がする)




「まぁ衣装はオッケーで、皆はそれでいいかー?」

「別にいいんじゃない面白そうだし。」

「普通のもんやってもつまんないもんな。」

「じゃあ多数決取るぞ。コスプレ喫茶賛成の人。」



全員が手を挙げた。
私も面白ければ何でもいいし、皆の変身っぷりを見てみたい。



「じゃあ決まりってことで先生よろしいですか?」

「俺は端からお前らにまかせるって言ったろ?
 まあ、そうだなお前らが出し物の部で優勝取ったら焼肉奢ってやるよ。」


「「「マジか山セン!!」」」




ガタン、と皆が椅子を盛大に倒しながら立ち上がる。(皆息ぴったりだな)
張本人の山センは俺は約束を破らん男だからな、
と無駄にキリッとしながら言ったが皆焼肉に興奮し過ぎて誰も見てない。(哀れ山セン)



「じゃあ皆優勝(焼肉)の為にいっちょがんばってこうぜ!」

『おー!!』



山センの思わぬご褒美に瞬く間に団結力がMAXになった。
私達のクラスの出し物はコスプレ喫茶。

最後の文化祭だし、面白くなるといいなぁ。












狙うは優勝。











「ちょ、今の聞いた!?焼肉、焼肉じゃって!」

「え、うわ、ちょい仁王君どしたの。
 丸井君仁王君のテンションが突如MAXになったんだけど!」

「あー、仁王は焼肉大好物だからな。」

「普段見せないテンションの上がり方だね。
 好きな食べ物で上がるとかかわいいなおい。」









11.6.12