あれから芥川君とは甘味大好き同盟として、お菓子の情報などをメールで交換するようになった。
今日は芥川君から教えてもらった新作だけど
めちゃくちゃまずかったというお菓子を買ってきたのである。
「いや、わざわざまずいお菓子買ってくるってどういう神経だよぃ。」
「まあ人間誰しも知的探究心というものがあるじゃないか。」
「訳わからん。」
前に座っている丸井君が真顔で言ってきた。(まさかの真顔)
今は文化祭のコスプレを何やるかくじ引きで決めている最中なのだが、
まだ順番が回ってこないのでお菓子を食べながら待機中である。
「じゃ、とりあえずお一つどうぞ。」
「ん。…ってうわあマジでおいしくないなこれ。」
「でしょう。」
芥川君に期待を裏切らないまずさだったとメールしておこう。
口直しに丸井君に貰ったガムを噛んでたら、くじを引いた仁王君とちよちゃんが戻ってきた。
「おかえり二人とも。」
「何だったんだ?」
「まだ開けとらんよ。」
「次達の番でしょ?皆引いてから一緒に見ようと思って。」
「そっか。じゃあ丸井君行こうぜー。」
「おう。」
のたのたと歩いて教卓の上に置かれたくじを引く。
私が引いた後丸井君も同じようにくじを1枚引いた。
くじを持ってちよちゃん達の元へ戻り、いっせーので同時に開けた。
「……えー、ちよちゃん何だった?」
「私は魔女だってさ。」
「やだ、超ぴったりじゃん。」
「殴られたいのか。は?」
「赤ずきんちゃん。」
「何とも言えんな。」
「うるせい。仁王君は?」
「医者じゃって。」
「仁王君の医者……。何か危険な香りがするね。」
「どういう意味ぜよ。」
「いろんな意味で。」
「ブンちゃんは。」
「ホスト。」
「「「うわあ、めっちゃ似合うー。」」」
「皆でハモるなよ!何でだよぃ!」
「だってさ、ねぇ?」
「ねぇ?」
「なんだよその顔腹立つな。」
「丸井君といやあ二股三股は当たり前。お前の女は俺のモノ。
女たらしのチャラ男、丸井ブン太といえば有名じゃないか。」
「は!?なんだそのジャイアン的な不名誉すぎる通り名!!
誰だそれ言った奴!俺付き合ったことはあれど二股とかしたことねぇよぃ!」
「え。そうなの?」
「当たり前だろぃ。大体何、俺ってそんな感じに見られてんの?」
「「「えぇ、まぁ……。」」」
「だからハモんなって!目を逸らすな!」
酷い!とかなんとか言いながらぎゃあぎゃあわめき立てる
丸井君を宥める為にチョコを献上したら静かになった。相変わらず単純である。
「何だ丸井君はチャラ男じゃなかったのか。」
「違うっての。てか俺からしたら皆がそんな風に見てたのがショックだよぃ。」
「まぁブンちゃんの日頃の行いのせいじゃな。」
「俺なんもしてねー!」
「噂は噂だし、一部の間で言われてただけだから気にしないでよ。」
「……そうか。」
「ま、丸井君がホストの格好が似合うっていうのは事実だけどな。」
「全然嬉しくねぇ!」
うわさと衣装決め。
11.7.18