『龍如面子でしゃっくり止めてください』



桐生の場合


「ひっく、うう…」

「なんだしゃっくりか」

「はい。止まらなくて―ひっく!」

「ちょっと待ってろ」

「はい……ってコップに水?」

「口をつける反対側から飲むと止まるらしい」

「本当ですか!?では早速……ふぐっ、うわああ!これ飲みづらい!そして服がびちゃびちゃに!」

「止まったか?」

「―そういや止まりました。でも絶対本来はこんな結果で止まる方法じゃないですよね」

「……止まったからいいじゃねえか」


正攻法で止めてくれる。
他にも知恵袋的に知ってそう。



冴島の場合


「冴島さんー、しゃっくりがっ!
 ひっく、止まらないんで、ひくっ、助けてください」

「しゃっくりか……。確かびっくりしたら止まるんやったな」

「そうですけど、分かってたらびっくりできないですよ、ひっく!」

「まあ、まかせとき。ええか、俺の手見とくんや」

「はい」

パァン!

「ぎゃあ!」

「どうや?猫だまし」

「び、びっくりした!今すっごい音が冴島さんの手から……あ!でも止まってます!」

「案外古典的なもんでも効くんやな」

「冴島さんの力業だから効くんじゃないですかね」


分かってても驚く冴島猫だまし
あのでかい手と叩く力なら相当な音がでるに違いない



秋山の場合


「ひゃっく、ひっく」

「(ちゃんさっきからしゃっくり止まんないな…よし、それなら)―ねえ、ちゃん」

「なんですか?……うわっ、いきなり何するんですか」

「や、キスだけど。別に付き合ってるからいいじゃない。ていうかうわって何」

「そりゃあいきなりされたらうわってなりますよ、ひっく」

「あれ、しゃっくり止まんない?ドキッとしたら止まると思ったんだけどなぁ」

「まあ、あれじゃあ無理なんじゃないですかね」

「えっ!まさかのダメ出し?」


色仕掛け?で止めてみような秋山さん
でもたぶん止まらない

 

谷村の場合


「あー、っく、しゃっくり止まらないな」

「そういえばさ」

「なんですか谷村さん」

「しゃっくりって100回やると死ぬらしいな」

「………そんなの迷信に決まってるじゃないですか」

「いや、分からないぜ。誰も正確に確かめたわけじゃないだろ?」

「それはそうですけど……ひくっ!」

「な、あと何回だろうな」

「…やめてくださいよ。なんか恐くなってきたじゃないですか!」

「あと80回くらいか」

「マジでやめてください」


ニヤニヤしながら煽るだけで止めてくれない谷村さん



品田の場合


ちゃん!」

「うっく、ひく― ん?ああ、品田さん。」

「なに?しゃっくり?」

「はい、まあお気になさらず。どうしたんですか」

「うん。あのさ、今日夜一緒に飲みに行かない?俺のおごりで!」

「………え?待って品田さん。
今私の聞き間違いでなければ品田さんがおごるって」

「そうだよ」

「ええええ!どうしたんですか!
 所持金1ケタ2ケタがざらにある品田さんなのに何があったんですか!」

「確かにそんな時もあるけど失礼だな!今日の仕事の報酬がたまたま良かったの!
 いつもちゃんにはご馳走になってるからお返ししようと思ったのにー」

「そ、そうだったんですか。あー驚いた」

「酷いよもう」

「すみませんすみません。ぜひ、連れてって下さい」

「まかせといて!じゃあどこ行こっか?」

「そうですねー……(あれ、そういやしゃっくり止まってるや)」


思いがけない言動で自然と止めちゃう品田さん。









15.4.11